生産過剰問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 03:41 UTC 版)
農業は、天候など予測しにくい要素によって生産量が左右され、生産者の頭を悩ませる。不作はもちろん、大豊作によっても、キャベツを発送したり梱包材(ダンボール)を購入する代金も出ないほど、卸売価格が暴落してしまう。 豊作により、市場卸売価格に相当な下落が見込まれる場合、農業協同組合から農林水産省へ届出を行い、緊急需給調整(市場隔離 一般には生産調整と称される)として、各農家に出荷を抑えるよう依頼する。これに協力して廃棄する場合には、大規模な生産農家に限り、交付金(2008年は、32円/kg。半分が農家による積立金、半分が税金)が支給される。 秋になると、生産過剰となった年には愛知県東三河地方(渥美半島など)や群馬県(嬬恋村など)で、生産調整によって廃棄されるキャベツの映像が報道される。そのキャベツは、畑の肥料としてトラクターで土と一緒に耕起することが多い。 一方で、中華人民共和国からの輸入が、2010年(平成22年)時点で3 - 6%程度行われている。
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