生家・河内編
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 06:28 UTC 版)
大正5年(1916年)、大阪の南河内で小さな養鶏場を営む貧しい家に生まれ育った9歳の竹井千代は、酒浸りで働かない父・テルヲと弟・ヨシヲの3人暮らし。5歳の時に実母のサエを亡くして以来、弟を面倒見ながら家事と仕事をこなす日々で小学校にも通えなかった。ある日、テルヲが新しい母・栗子を連れて来るが、仕事も家事もせず子供たちに冷たい栗子と千代は折り合いが悪くなる。身重の栗子は、千代とヨシヲを口減らしに奉公に出し、テルヲと生まれてくる実子と3人で暮らそうと画策していた。それを知った千代は、ヨシヲを連れ家を出ると啖呵を切るが、実母を覚えていないヨシヲが栗子を母として慕っていると気付き、ヨシヲの養育を栗子に懇願し、独りで道頓堀の芝居茶屋に奉公に出ることにする。「栗子が機嫌を損ねるから」と、仏前にあったサエの写真を渡すテルヲに対し、千代は涙目で睨み「うちが捨てられたんやない。うちがあんたらを捨てたんや」と言い放ち旅立っていく。
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