生命時計の仕組み
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/23 12:46 UTC 版)
生物時計の機能は、生物時計を担う器官の一つ一つが保有しており、その内部で生成されるタンパク質が振り子の役割を果たしているが、細胞内の化学反応の一つ一つはせいぜい数分程度で終了する。この振り子の役割を担うタンパク質は時計遺伝子が作りだしており、このタンパク質が増えると自分と同じタンパク質が増えすぎないよう、タンパク質を作る時計遺伝子の働きを抑制する。すなわち、タンパク質が細胞内に増加してくればタンパク質が減少する方向に反応が進み、タンパク質が減少するとタンパク質は増える方向に反応する。これを「負のフィードバック機構」という。この働きにより、生物は細胞内のタンパク質が約24時間周期で増減(振動)することで時計の役割を果たしている。この生命時計のメカニズムはカビからヒトまで真核生物に共通したものである。
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