生体内における両親媒性分子の働き
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/02/25 11:45 UTC 版)
「両親媒性分子」の記事における「生体内における両親媒性分子の働き」の解説
生体膜の主成分はリン脂質であるが、リン脂質の両親媒性は、生体膜をつくることを可能にしている。両親媒性によってリン脂質が二重層膜を形成することにより、成分の異なる水溶液を疎水性の領域によって内と外に区切るという役割を果たす。 リン脂質の他にも生体内には両親媒性を持った分子が存在する。例えば、コレステロールや糖脂質である。これらの両親媒性物質は脂質二重膜とはまた別の物理的・生物学的役割を持っている。 このような物質は、その疎水基部分が膜の内側に挿入されることで生体膜に対する強い相互作用を発揮する。一方で、水溶液環境に飛び出せば別の働きをすることもあれば、時には壊れることもある。
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