現在に残る基層言語の影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 19:57 UTC 版)
「シンハラ語」の記事における「現在に残る基層言語の影響」の解説
シンハラ語には、他のインド・アーリア言語とシンハラ語を区別するに足る特徴がいくつかある。そのうちの一部はシンハラ語の元となったヴェッダ語から来ており、中期および古代のインド・アーリア言語には語源を遡れない、シンハラ語、またはシンハラ語とヴェッダ語にしか見られない語も多数ある。Kola(シンハラ語でもヴェッダ語でも葉)、Dola(シンハラ語で豚、ヴェッダ語で供物)という語などがその例である。またセイロン島全域で、Rera(鴨)、Gala(石)という語が地名に見られる。またシンハラ語成立以前のセイロン島の言語から、Oluva(頭)、Kakula(脚 leg)、bella(首)、kalava(腿)など身体の部分に関する多くの語が現在のシンハラ語に受け継がれている。13世紀頃に書かれたとされるシンハラ語文法の最古の文献 シダトサンガラワ (Sidatsangarava) では、「語源がセイロン島独自のものである語」という分類があることを記しており、naramba(見ること)、kolamba(砦、港)などをそれに挙げている。kolamba はセイロン島最大の都市コロンボ (Colombo) の語源でもある。
※この「現在に残る基層言語の影響」の解説は、「シンハラ語」の解説の一部です。
「現在に残る基層言語の影響」を含む「シンハラ語」の記事については、「シンハラ語」の概要を参照ください。
- 現在に残る基層言語の影響のページへのリンク