現代の解釈学的哲学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/12 09:23 UTC 版)
今日では通例、狭義には、ディルタイ以降の現代の解釈学的哲学のことを「解釈学」と呼んでいる。フッサールの現象学とも関わりが深く、解釈学的現象学とも呼ばれることがある。 ヴィルヘルム・ディルタイは、歴史主義の影響の下、自然科学と解釈学(精神科学、今日でいうところの人文科学)を対置させている。自然科学は原因(例えば、人間の死の原因を説明するように)を問うが、精神科学はより包括的な意味で、何ものか(例えば、死とは何だろう、私はどのように死とかかわるのだろうか)を問うのだ、という。伝記的研究書『シュライアマハーの生涯』でディルタイは、シュライアマハーの一般的解釈学を単なる言語的所産を超えて、その背後にある歴史・文化、人間の生の表現を対象とする精神科学の基礎理論に昇華させた。
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