現代の保存と再建事業
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/30 14:37 UTC 版)
「コンスタンティノープルの城壁」の記事における「現代の保存と再建事業」の解説
陸の城壁は、現在のイスタンブールの中心部の住宅地を横切るように存在しており、近代以降に西へ延びる道路が建設されたことでいくつにも寸断されている。1980年代、UNESCOの資金援助を受けて多くの部分が復元されたが、表面的な再現を重視し、不適当な材料を用いて工事の質も低く、さらにその過程で歴史的な痕跡を破壊したため、批判を受けた。その杜撰さは、1999年の地震で再建部分だけが崩壊し、もとの城壁の残存部は損なわれなかったことで露呈してしまった。都市の汚染や当局の理解不足な再建事業などに脅かされたコンスタンティノープルの城壁は、2008年にワールド・モニュメント財団により発表された100の「世界でもっとも危機的状況にある遺跡」にリストアップされた。
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