ねこ‐ばば【猫×糞】
猫糞
読み方:ねこばば
- 物を拾ひ取りて知らぬ顔で自分の物に為てしまふことを云ふ。猫は己の糞を隠すと云ふより、転じて隠して知らぬ顔してゐることに云ふ也。
- 「猫の糞を踏んだやう」の略にて、悪しき所為を隠して知らぬふりすること。「猫糞をきめ込む」などいふ。
- 他人の金品を隠匿して知らぬ顔をすることをいふ。猫が糞をする時には、地を掘つてなし、後で土砂をかけて置くからいつたもの。「ばば」は糞のことをいふ。「猫ばばをきめこむ」に同じ。〔犯罪語〕
- 他人の金品を隠匿して知らぬ顔をすることをいふ。猫が糞をする時には、地を堀つてなし、後で土砂をかけて置くからいつたもの。「ばば」は糞のことをいふ。「猫ばばをきめこむ」に同じ。
- 他人の金品を誤魔化して知らぬ顔をして居ることをいふ。
- 委託金品を横領費消すること。或は窃盗金品や横領金品を地中に隠匿なすこと。隠匿し知らぬ顔をしてゐるを「ねこばばをきめこむ」といふ。
- 他人の金品を横取りして陰匿すること。ババは糞のことで、猫が糞をするときには地を掘り後で土砂をかけて置くことから出た語。
- 他人の金品をごまかす。(横領) 江戸時代の中頃、猫の好きな一老婆が三匹もの猫を飼つていたが、この老婆はもの忘れをするのか、承知の上の欲張りからか、とかく人からものを貰つても返礼もしなければ、届け物を頼まれても途中で横取りする癖があつたところよりこの語あり。〔俗〕
- 委託金品を横領消費することをいう。
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