狼少年サメデオの例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/11 00:27 UTC 版)
「狼少年 (野生児)」の記事における「狼少年サメデオの例」の解説
1972年5月、ナースリング・シングによって、スルタンプールに近いムサフィルカーナの森の中から少年が保護された。 発見時、少年は4歳くらいで、4,5匹の狼の子とともにじゃれあっていた。 少年は黒い肌で、爪や髪は手入れされておらず、手足は感覚がないようだったが、四つ這いで素早く走れた。 少年はサメデオと名づけられシングの家に連れて行かれた。サメデオは、日光を嫌って日が落ちると安心し、血のにおいに興奮し、ニワトリや小鳥を生きたまま食べた。 マザーテレサの「神の愛の宣教者会」のシスターたちは彼の母親をほぼ特定したが、拒絶されたので孤児院へ預けられることとなった。 最初の週、彼は服を着る事も食べることも拒み、暴れていたが徐々に孤児院になじんでいった。 訓練の結果、簡単なサインで意思疎通ができるまでになり手足の問題も改善していった。サメデオはシングを覚えて大歓迎するようになった。しかし彼に子供らしさを取り戻させることはできなかった。
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