狙撃銃型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 05:40 UTC 版)
「モシン・ナガンM1891/30」の記事における「狙撃銃型」の解説
1930年代になるとソ連赤軍は狙撃銃に興味を持つようになり、1937年頃からM1891/30の狙撃銃型を登場させている。名称は小銃型と同じM1891/30である。 狙撃銃型は主力小銃型と比べて、精選された銃身が使用され、装弾するとき直線型ボルトハンドルとスコープが干渉するため、ボルトハンドルが垂れ下がった形状に変更されている。 使用するスコープについては、1930年代にカール・ツァイス の工場設備を購入して、開発に着手している。 最初に、銃身へブラケットを付け、倍率4倍のPEスコープを装着した狙撃銃型を登場。PEスコープは、アイ・レリーフ(眼とレンズの間)が10cmで、上下左右の調節機能が内蔵されている。銃とスコープの間は8cm近くあり、そこでメタリックサイトを使用することができた。 次に、レールタイプのベースにVPスコープを載せた狙撃銃型が使われ、最終的には既存のスコープより小型である、倍率3.5倍のPUスコープを架装するようになった。PU型スコープは、トカレフM1940半自動小銃にも使用されたスコープだが、PEスコープに取って代わることはできなかった。 また、サプレッサーを付けた狙撃銃型も使用されている。サプレッサーは全長232mm、直径32mmの円筒で、直径15mmのゴム2枚で発射ガスを捕捉して減音する仕組みだった。150.5グレインの弾頭を使用したパルチザン実包(減装弾)を使った。 PEスコープを装着したM1891/30狙撃銃。 VPスコープを装着したM1891/30狙撃銃。
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