物体性とは? わかりやすく解説

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物体性

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物体性

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/02/09 06:44 UTC 版)

物体性(ぶったいせい、ドイツ語: Körperhaft)は、物体であることが際立つ様相である。絵具やその塗膜において、顔料という物質が多く溶剤が少ないときの様相を指す。

物体性のある塗膜は油絵具の特徴であり、物体性のある塗りと透明性の高い薄層との両立は他の技術では実現できない[1] 。この場合、物体性のある塗りは厚ければ厚い程良いということにはならないし、過剰に厚くすると媒材が滲み出てそのまま固化し塗膜の美観を損なう場合があるが、透明性の高い層は塗厚の変化に伴い色合いが大きく変化し、また塗りを薄くすることで技巧を凝らした跡が目立ち難くなる場合があるため、相対的により強調される場合がある。透明性の高い薄層(グレーズ)は古典的な油彩画において特徴的な技法とも言われるが、現在観察される古画の外観の平面性は、絵画修復の際に用いるストレッチャーよって張力を加えたことの影響を受けたものであり、本来は筆触などのテクスチャーが現在よりも明確に識別できたとするのが妥当である。

Körperhaftの語は、一般には「形を具えた、有形の」という意味形容詞である。

脚注

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  1. ^ 『絵画技術体系』 マックス・デルナー 著 ハンス・ゲルト・ミュラー 著(改訂) 佐藤一郎 訳 美術出版社 1980/10 ASIN: B000J840KE

物体性

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/12 16:00 UTC 版)

油絵具」の記事における「物体性」の解説

物体性のある塗膜は油絵具特徴であり、物体性のある塗り透明性の高い薄層との両立他の技術では実現できない 。この場合、物体性のある塗り厚ければ厚い程良いということにはならないし、過剰に厚くすると媒材滲み出そのまま固化し塗膜の美観損な場合がある。ただ、透明性の高い層は塗厚の変化に伴い色合い大きく変化し、また塗り薄くすることで技巧凝らした跡が目立ち難くなる場合があるため、相対的により強調される場合がある。透明性の高い薄層(グレーズ)は古典的な油彩画において特徴的な技法とも言われるが、現在観察される古画外観平面性は、絵画修復の際に用いストレッチャー用いて張力加えたことの影響受けた結果であり、本来は筆触などのテクスチャーが現在よりも明確に識別できたとするのが妥当である。

※この「物体性」の解説は、「油絵具」の解説の一部です。
「物体性」を含む「油絵具」の記事については、「油絵具」の概要を参照ください。

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