牧野節子
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牧野 節子(まきの せつこ、1949年5月22日 - )は日本の児童文学作家。
人物・来歴
東京都生まれ。日本大学芸術学部放送学科を卒業後、電子オルガンやピアノの教師をしながら、童話や小説の創作にはげむ。
1989年、童話「桐下駄」で《小さな童話》大賞を受賞。1992年、中央公論社(現・中央公論新社)「女流新人賞」を、小説「水族館」で受賞[3]。以降、作家に。
これまでに白百合女子大学、共立女子短期大学、群馬県立女子大学、武蔵野大学、駒澤大学、日本大学で講師を務めた。現在は、NHK文化センター青山教室(対面・オンライン(初級・入門))[4][5][6]および町田教室[7]で「童話・お話の書き方」を、毎日文化センターでは「童話を書こう!実作講座」を対面[8]と通信[9]で担当している。ほかに、日本児童文学者協会の「実作通信講座」[10]や、小川未明文学館の「童話創作講座」[11]も行っている。「日能研 文学コンクール」の選考委員を初回から最終回まで務めていた[12]。
画家・牧野邦夫は叔父。作家・牧野信一は従伯父。作曲家でアレンジャー・勝山俊一郎は実弟[13]。
受賞歴
- 1989年 - 毎日新聞社主催「《小さな童話》大賞」
- 1992年 - 中央公論社主催「女流新人賞」
著作リスト
- 『極悪飛童』(文溪堂、1992年)
- 『ねえちゃんはプロレスラー』(国土社「どうわレストラン」、1994年) ISBN 978-4-337-09006-4[14]
- 『星にねがいを』(偕成社、1995年) ISBN 978-4-03-744100-5[15]
- 『ぽっぷ』(岩崎書店「ヤング・アダルト文庫」、1995年) ISBN 978-4-265-05211-0[16]
- 『パパは落語家じゅげむでラップ』(国土社「どうわレストラン」、1995年) ISBN 978-4-337-09008-8[17]
- 『いじわる退治ひみつ組』(学習研究社、1997年) ISBN 978-4-05-200807-8[18]
- 『とうさんはコケッコかんとく』(国土社、1999年)ISBN 978-4-337-15702-6[19]
- 『童話を書こう!』(青弓社、2000年) ISBN 978-4-7872-9144-8[20]
- 『乗り合いUFO』(大日本図書、2001年) ISBN 978-4-477-01193-6[21]
- 『パパが消えた?』(学習研究社、2003年) ISBN 978-4-05-201698-1[22]
- 『はばたけスワンベーカリー』(汐文社、2003年) - スワンベーカリーを取材したノンフィクション
- 『童話を書こう! 実践篇』(青弓社、2003年) ISBN 978-4-7872-9168-4[23]
- 『めろんちゃんのマジックギョーザ』(岩崎書店、2003年) ISBN 978-4-265-06710-7[24]
- 『グループホーム』(文溪堂、2003年) ISBN 978-4-89423-390-4[25]
- 『生きる力を育てる絵本シリーズ』シリーズ全6巻(学研、2003年) ISBN 978-4-05-201749-0[26]
- 『めろんちゃんのメルヘンケーキ』(岩崎書店、2005年) ISBN 978-4-265-06711-4[27]
- 『さびしくないよ 翔太とイフボット』(岩崎書店「イワサキ・ノンフィクション」、2006年) ISBN 978-4-265-04273-9[28]
- 『めろんちゃんのドリームカレー』(岩崎書店、2006年) ISBN 978-4-265-06713-8[29]
- 『咪露的魔力煎餃』(東雨文化、2008年) - 2003年著書『めろんちゃんのマジックギョーザ』の中国語版
- 『幸福童話蛋糕』(東雨文化、2008年) - 2005年著書『めろんちゃんのメルヘンケーキ』の中国語版
- 『キラメキ☆ライブハウス』1-2(岩崎書店、2009年)ISBN 978-4-265-07218-7[30] ISBN 978-4-265-07228-6[31]
- 『夢見るアイドル』1-3(角川つばさ文庫、2009年)
- 『空色バレリーナ』(角川学芸出版、2010年) ISBN 978-4-04-653409-5[32]
- 『お笑い一番星』(くもん出版、2011年) ISBN 978-4-7743-1932-2[33]
- 『いますぐ作家になれる楽しい文章教室〈2巻〉創作ができる』(教育画劇、2011年)
- 『童話を書こう!完全版』(青弓社、2012年) ISBN 978-4-7872-9205-6[34]
- 『子や孫に贈る童話100』(青弓社、2014年) ISBN 978-4-7872-9222-3[35]
- 『あぶないエレベーター』(岩崎書店、2015年) ISBN 978-4-265-04788-8[36]
- 『サイコーのあいつとロックレボリューション』(国土社、2016年) ISBN 978-4-337-18758-0[37]
- 『りとるめるへん』(デザインエッグ社、2018年)
- 『水族館』(デザインエッグ社、2021年)
- 『あこがれのユーチューバー』(国土社、2023年) ISBN 978-4-337-33659-9[38]
- 『りとるめるへん 2: 叶わぬ恋』(デザインエッグ社、2025年)
雑誌・新聞の主な掲載作など
連載
季刊誌「区民グラフおおた」(大田区)
- 『あの日、あの時〜プレイバック大田』(1989年~1993年)
雑誌「週刊テレビ番組」(東京ポスト)
- 『さらりと言っちゃえば・・・』(1992年4月~1994年3月)
雑誌「月刊エレクトーン」(ヤマハミュージックメディア)
- 『Night & Day』(1995年4月~1997年3月)
- 『DREAM』(1997年4月~1998年3月)
月刊「5年の学習」(学習研究社)
- 『ロックン・キッズ』(1999年4月~11月)
月刊「読売C&L」(カルチャーライフ)
- 『りとる・めるへん』(2001年1月~2007年9月)
- 『夢見るアイドル』(2002年7月~9月)
- 『海色ロマン』(2005年7月~9月)
- 『森のメロディー』(2007年1月~3月)
- 『星のおもちゃ屋』(2011年4月~6月)
ルポルタージュ
婦人公論(中央公論新社)
- 『ロックバンドに恋する追っかけ熟女たち』(1997年8月)
- 『別居は夫婦円満の始まり』(1998年5月7日号(4月22日発売))
- 〈追悼ルポ〉『オバサマたちの「hide」』(1998年6月22日号(6月7日発売))
- 〈カップルたちの秋の夜長ルポ〉『愛の万年床を覗いてみれば』(1998年10月22日号(1998年10月7日発売))
- 〈ルポ シングル・アゲインの醍醐味〉『私たち、バツイチならぬマルイチです』(1999年5月22日号(1999年5月7日発売))
- 〈ルポ〉『アイドルにハマった女ごころ 彼の歌声だけが私を飛ばせてくれる』(1999年10月7日号(9月22日発売))
- 〈ルポ 遊び上手な主婦に学べ〉『”無趣味な女”になってませんか?』(2000年10月7日号(9月22日発売))
- 〈ルポ・アダルトファンにも衝撃〉『されどSMAPを愛す』(2001年10月7日号(9月22日発売))
- 〈ドキドキ潜入ルポ〉『ホストクラブには゛癒し系"がいっぱい』(2002年6月7日号(5月22日発売))
- 〈嘆息ルポ〉『こうして彼女は無二の友を見限った』(2002年9月22日号(9月7日発売))
- 『木村拓哉の"開放区"に入ってみた』(2003年5月)
- 〈ルポ・微笑みの効用は無限大〉『ヨン様が、私たちの眠れる力を呼び覚ました』(2005年3月7日号(2月22日発売))
- 〈お試しルポ〉『老廃物も悩みも流したい――いざ話題の岩盤浴へ』(2005年6月7日号(5月22日発売))
- 〈ルポ・熱狂、鳴りやまず〉『フォーリーブスに捧げる乙女心は永遠に』(2006年3月22日号 (3月7日発売))
- 〈イケメン訪ねて、イメチェンしました!〉『髪も、メイクも、服装も、成熟世代はもっと美しくなる』(2008年2月7日号 (1月22日発売))
中央公論(中央公論新社)
- 『女たちはオジサンのここが気になる』(2012年10月号(9月10日発売))
脚注
- ^ “会員名簿”. 日本文藝家協会. 2025年9月8日閲覧。
- ^ “会員名簿”. 日本児童文学者協会. 2025年9月8日閲覧。
- ^ “女流新人賞受賞作品一覧”. 中央公論新社. 2025年9月8日閲覧。
- ^ “童話・お話の書き方(青山教室・対面)”. NHK文化センター. 2025年9月8日閲覧。
- ^ “童話・お話の書き方(青山教室・オンライン初級)”. NHK文化センター. 2025年9月8日閲覧。
- ^ “童話・お話の書き方(青山教室・オンライン入門)”. NHK文化センター. 2025年9月8日閲覧。
- ^ “童話・お話の書き方(町田)”. NHK文化センター. 2025年9月8日閲覧。
- ^ “牧野節子「童話を書こう!」実作講座(対面)”. 毎日文化センター. 2025年9月8日閲覧。
- ^ “牧野節子「童話を書こう!」実作講座(通信)”. 毎日文化センター. 2025年9月8日閲覧。
- ^ “日本児童文学者協会「実作通信講座」”. 日本児童文学者協会. 2025年9月8日閲覧。
- ^ “童話創作講座|小川未明文学館(上越タイムス掲載)”. 上越タイムス. 2025年9月8日閲覧。
- ^ “日能研 文学コンクール”. 日能研. 2025年9月8日閲覧。
- ^ “「アド街」に弟の店が♪ :”. 牧野節子の部屋 (2021年9月15日). 2024年2月1日閲覧。
- ^ “ねえちゃんはプロレスラー|国土社”. 国土社. 2025年9月8日閲覧。
- ^ “星にねがいを|偕成社”. 偕成社. 2025年9月8日閲覧。
- ^ “ぽっぷ!|岩崎書店”. 岩崎書店. 2025年9月8日閲覧。
- ^ “パパは落語家じゅげむでラップ|国土社”. 国土社. 2025年9月8日閲覧。
- ^ “学研の新・創作『いじわる退治ひみつ組』|学研出版サイト”. 学研. 2025年9月8日閲覧。
- ^ “とうさんはコケッコかんとく|国土社”. 国土社. 2025年9月8日閲覧。
- ^ “童話を書こう!|青弓社”. 青弓社. 2025年9月8日閲覧。
- ^ “乗り合いUFO|大日本図書”. 大日本図書. 2025年9月8日閲覧。
- ^ “学研の新・創作『パパが消えた?』|学研出版サイト”. 学研. 2025年9月8日閲覧。
- ^ “童話を書こう!実践篇|青弓社”. 青弓社. 2025年9月8日閲覧。
- ^ “めろんちゃんのマジックギョーザ|岩崎書店”. 岩崎書店. 2025年9月8日閲覧。
- ^ “グループホーム|文溪堂”. 文溪堂. 2025年9月8日閲覧。
- ^ “生きる力を育てる絵本『1 あいちゃん ついていっても へいきかな』|学研出版サイト”. 学研. 2025年9月8日閲覧。
- ^ “めろんちゃんのメルヘンケーキ|岩崎書店”. 岩崎書店. 2025年9月8日閲覧。
- ^ “さびしくないよ|岩崎書店”. 岩崎書店. 2025年9月8日閲覧。
- ^ “めろんちゃんのドリームカレー|岩崎書店”. 岩崎書店. 2025年9月8日閲覧。
- ^ “キラメキ☆ライブハウス1|岩崎書店”. 岩崎書店. 2025年9月8日閲覧。
- ^ “キラメキ☆ライブハウス2|岩崎書店”. 岩崎書店. 2025年9月8日閲覧。
- ^ “カドカワ学芸児童名作 空色バレリーナ|KADOKAWA”. KADOKAWA. 2025年9月8日閲覧。
- ^ “お笑い一番星|くもん出版”. くもん出版. 2025年9月8日閲覧。
- ^ “童話を書こう!完全版|青弓社”. 青弓社. 2025年9月8日閲覧。
- ^ “子や孫に贈る童話100|青弓社”. 青弓社. 2025年9月8日閲覧。
- ^ “あぶないエレベーター|岩崎書店”. 岩崎書店. 2025年9月8日閲覧。
- ^ “サイコーのあいつとロックレボリューション|国土社”. 国土社. 2025年9月8日閲覧。
- ^ “あこがれのユーチューバー|国土社”. 国土社. 2025年9月8日閲覧。
関連項目
外部リンク
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