アネモネ (牡丹一華)







●南ヨーロッパの地中海沿岸が原産です。高さは30~40センチになり、葉は掌状で深裂します。名前の由来は、種子に長い毛があり風によって運ばれることから。5月から8月ごろ、花茎を伸ばして、青色や赤色それに白色やピンクの花を咲かせます。花弁のように見えるのは、萼片の集まりです。和名では「ぼたんいちげ(牡丹一華)」と呼ばれます。
●「アネモネ」は美少年アドニス(Adonis)の血がにじんだ大地の中から生まれたとか。細い草の芽が萌えたち、すくすくと茎を伸ばし、やがて真紅の花を咲かせたのが「アネモネ」の花だったそうです。花は、アドニスその人のように可憐でしたが、花弁の命が短く、風(Anemos)の息に吹かれてたちまち散ってしまう。そのはかない散りざまにちなんで、風の花、つまり「アネモネ」と名づけられました。アドニスは愛の女神アフロディーテ(Aphrodite)に愛された少年ですが、アフロディーテは少年の短い命をはかなみ、花の行方を追いながら涙ぐみました。その涙もまた花と化し、これは「バラ」になったそうです。(comment by Yumi Gunji)
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