爪の構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/23 15:54 UTC 版)
外の部分に露出している部分を「爪甲」(そうこう)、皮膚に隠れている部分を「爪根」(そうこん)という。常に指先へと成長し、押し上げられている。指先の先端部分では、爪甲はその下部の爪床と剥離し、指先から爪が突出する。 爪根には「爪母基」(そうぼき)という部分があり、新しい爪はここで作られる。爪と接触している部分としては爪甲を乗せている皮膚は「爪床」(そうしょう)と呼ばれ、表皮が無く(空気に触れることによって表皮化する)真皮以下は他の皮膚と構造は同じになっている。爪甲の両側を囲んでいる指の皮膚は「爪郭」(そうかく)という。さらに、爪根を覆っている皮膚を「後爪郭」と言い、この部分からわずかに爪甲に覆うようにある半透明の皮膚角質を「爪上皮」(そうじょうひ、あるいは上爪皮、いわゆる「甘皮(あまかわ)」のこと)という。 爪の根元部分は皮膚に隠れている。爪の根元に乳白色の半月形状の部分が見えるが、これは爪半月またはルヌーラ(lunula:"小さな半月"の意)といい、完全には角化していない新しい爪である。この部分より先は薄い肉色であるが、これは爪床内の血管が爪に透けて見えるためであるので、押すと色が抜ける。
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