熊野年代記古写
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/02/16 15:34 UTC 版)
熊野年代記古写は原本からの書写と考えられているが、原本とするべき史料は発見されておらず、原本の成立事情も明らかになっていない。古写は粗い厚手の美濃紙に記され、原寸は縦18.5センチメートル、横41センチメートル、表紙・裏表紙とも同じ材質だが表紙のみ柿渋塗りである。神代から明和2年(1765年)まで、一つの頁に16行または10行の罫線を引いて一年毎の記事が記されている。第壱と筆跡が酷似していること、および、末尾に記された識語の中に記された人名から古写と第壱は同じ著者の手によるものであり、第壱の成立・書写の年代から宝暦10年(1760年)以前の筆写である。
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