熊の湯信号場とは? わかりやすく解説

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熊の湯信号場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/19 14:48 UTC 版)

熊の湯信号場
くまのゆ
Kumanoyu
仁山信号場 (1.3 km)
(4.5 km) 大沼
所在地 北海道亀田郡七飯町字仁山
所属事業者 日本国有鉄道(国鉄)
所属路線 函館本線
キロ程 22.5 km(函館起点)
駅構造 地上
ホーム なし
開業年月日 1962年昭和37年)7月25日
廃止年月日 1966年(昭和41年)9月30日
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1977年の熊の湯信号場跡と周囲約1 km範囲。中央より左側の上から下へ函館本線上り線、下が仁山信号場方面。右側の下から上へ下り線(藤城支線)、下が七飯駅方面。写真中央の下り線から国道5号の上を越えて斜め左下の上り線へ接続していた跡が白く残る。この接続点に当信号場があった。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

熊の湯信号場(くまのゆしんごうじょう)は、北海道亀田郡七飯町字仁山にあった日本国有鉄道(国鉄)函館本線信号場廃駅)である。事務管理コードは▲140134[1]。藤城線(七飯 - 大沼間の下り別線)開通に伴い、1966年昭和41年)に廃止された。

歴史

1956年(昭和36年)12月15日に、仁山信号場(現:仁山駅) - 軍川駅(現:大沼駅)間では、老朽化した峠下トンネル経由の旧線から新峠下トンネル経由の新線に切り替えが行われた[2]。その後増大する輸送量に線路容量が追いつかなくなったため、当信号場を新設し、旧線と旧トンネルを補修、当信号場 - 大沼駅間は旧線経由を上り線、新線経由を下り線とする暫定的な複線化を実施した[2][3]。その後、七飯駅 - 軍川駅間を迂回する緩勾配の別線、藤城支線が開通するにあたり、下り線は藤城支線(下り専用)専用とし、旧線は仁山信号場経由の上下線兼用の単線に戻ったため、当信号場は廃止された。

歴史

信号場名の由来

近くにあった熊の湯温泉から。この地方のアイヌの伝承に、当地の温泉に浸かっていた熊と格闘した若者が、戦いの果てに気絶し、探しに来た村人に介抱されて熊が浸かっていた湯に入ると重い傷もみるみる治り全快した、という物語があり、これが由来となっている[7]

構造

仁山方面単線区間と大沼方面複線区間の接点に設けられた、列車行き違い形の信号場である。無人の信号場で、分岐器制御は仁山信号場(当時)からの遠隔操作により行われた[3]

隣の駅

日本国有鉄道(国鉄)
函館本線(当信号場廃止時点)
仁山信号場 - 熊の湯信号場 - *(小沼信号場)[8] - 大沼駅
*:打消線は廃止信号場

脚注

注釈

出典

  1. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、214頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362022年12月10日閲覧 
  2. ^ a b 宮脇俊三 編『鉄道廃線跡を歩く』 8巻(1版)、JTB、2001年8月1日、223頁。 
  3. ^ a b 日本国有鉄道札幌工事局70年史編集委員会 編『札幌工事局七十年史日本国有鉄道札幌工事局、1977年3月、164-167頁。doi:10.11501/12050108https://dl.ndl.go.jp/pid/12050108 
  4. ^ 停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II JTB出版 1998年10月発行。
  5. ^ a b 『道南鉄道100年史 遥』 北海道旅客鉄道函館支社 2003年2月発行
  6. ^ a b 『函館線の名列車』〈イカロスMOOK 新・名列車列伝シリーズ〉、第4号、イカロス出版、2004年8月20日、23頁。ISBN 978-4-87149-575-2
  7. ^ 七飯町 編『七飯町史七飯町、1976年11月2日、1130頁。doi:10.11501/9570127https://dl.ndl.go.jp/pid/9570127/1/466 
  8. ^ 1943年(昭和18年)9月30日開設、1948年(昭和23年)7月1日廃止

関連項目




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