火砕サージによる災害
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/18 15:11 UTC 版)
海底火山の噴火でベースサージが発生した場合、付近を航行中の船舶が被害を受けることがある。明神礁の1952年での噴火を調査していた海上保安庁の船が遭難した原因はベースサージと推測されている。 サージそのものの到達距離は短いが、火砕流の先端から噴出する場合は火砕流と同程度の距離に影響を及ぼしうる。そのため、このような火砕流が火山周囲の集落等に達した場合、火砕流本体の到達以前に構造物の破壊や火災が発生することもある。 火砕サージの発生が予測される火山のハザードマップには、到達範囲を予測したデータが書き込まれることがある。 79年8月24日に噴火したイタリアのヴェスヴィオ火山にて火砕サージ、及び火砕流が発生し、麓の都市ポンペイがわずか1日で消滅、住民数千人が死亡した。
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