濃縮後の再転換
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/03/26 08:17 UTC 版)
濃縮工程でウラン235が濃縮された六フッ化ウランを二酸化ウラン (UO2) へ変える事を再転換という。UO2粉末は焼結されて燃料ペレットとなる。燃料ペレットは核燃料製造工場にて燃料棒に詰められ、燃料集合体に組立てられて電力会社に納入される。 国内に二つあった燃料再転換工場は株式会社ジェー・シー・オーが臨界事故によって操業を止めたため、2004年現在、三菱原子燃料株式会社だけとなった。同社は加圧水型原子炉 (PWR) 用燃料のみを製造しているため、沸騰水型原子炉 (BWR) 用燃料の日本国内での再転換が不可能になった。このため現在ではアメリカの二社に再転換を委託している。このうちの一社はJCC (Joint Coversion Company) で、General Electric (GE) とJNF(日本ニュクリア・フュエル)の合弁会社であったが、2000年にGE、東芝、日立の合弁会社に再編されてGlobal Nuclear Fuel (GNF-A) となり、JNFはグローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン(GNF-J) となっている。もう一社はシーメンス系のSiemens Power Corporation (SPC) である。 転換手法は湿式法と乾式法に大別され、乾式法は設備がコンパクトに済み発生廃液量も少ないメリットがある。
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