演技と音曲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/22 07:42 UTC 版)
「世子六十以後申楽談儀」の記事における「演技と音曲」の解説
以上が序論とでも言うべき部分で、以下は全三十一条に分けられ、能を演じる上、作る上での注意を、具体的な事例を交えつつ詳説している。 第1条(段)として、演能上における細かな所作について、増阿弥の実例などを交えての注意。第2条は、いかに風趣、風情を感じさせるかについて、具体的な曲を挙げながらの指導。第3条は「心根」、即ち謡曲の文辞をいかに表現するかについて、やはり具体的な曲を挙げて説明する。またこの条では、「隅田川」を巡り元雅との間に意見の対立があったことや、また世阿弥が義満の御前で摂津猿楽の榎並と競演したとき、わざと舞を止めて榎並を出し抜いた話など、興味深い挿話が記されている。第4条は芸の位、第5条は演能中の間投詞についての解説。第6条から13条までは音曲についての説明が占め、祝言音曲・曲舞謡・かかり・訛り・拍子・位などがライバルたちのエピソードも交えて詳細に語られる。
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