渦流室式燃焼室
ディーゼルエンジンの燃焼室形式のひとつ。主燃焼室のほかに、シリンダーヘッド部に章状をした渦流室を設けている。渦流室では圧縮行程で空気の渦流を強制的に発生させ、そこへ噴射弁から燃料を噴射して燃料の大部分を燃焼させる。残りの燃料は主燃焼室で燃焼する。燃焼をある程度制御できるので、以前は乗用車や小型トラックのディーゼルに用いられた。しかし、燃費の点では直接噴射式には劣るので、直接噴射式が主流となってきている。また、冷間始動性の改善や低温時のディーゼルノックを防止するための予熱装置を渦流室に装着する。渦流室の容積は全燃焼室の50~80%に設定されている。
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