液化壊死
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液化壊死(英: liquiefaction necrosis, liquefactive necrosis)とは組織や細胞の壊死において、壊死領域がタンパク質分解酵素の作用によって融解し液状化した状態。融解壊死とも呼ばれる。中枢神経系での液化壊死は軟化と呼ばれる。好中球は壊死組織を分解して自身も死滅する。その際に壊死領域に好中球が多量に浸潤した場合、好中球の死骸と液化壊死した組織が混合したものは膿と呼ばれる。
- 1 液化壊死とは
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液化壊死
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 13:55 UTC 版)
液化壊死は、凝固壊死とは対照的に、粘性の液状槐を形成する死細胞の消化によって特徴付けられる。これは細菌(あるいは時には真菌)感染に特有である。これは菌が炎症反応を刺激するためである。ネクローシス性液状槐は死んだ白血球が存在するためクリームのような黄色をしていることが多く、一般的に膿と呼ばれる。脳における低酸素梗塞はこの種のネクローシスとして現われる。これは脳が結合組織をほとんど含まないが、多量の酵素と脂質を含み、したがって細胞は自身の酵素によって容易に消化されうるためである。
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