海外宝くじ詐欺
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/20 06:25 UTC 版)
海外宝くじに関する、詐欺を手法とする悪徳商法の被害が報告されており、公的機関が注意喚起を行っている。 典型的な手口として、申し込みした覚えのない海外宝くじが「当選した」「当選のチャンスがある」というような内容の郵便物が送付されることがある。しかし、文面では一見無条件の当選を謳っていても実際には何らかの条件を付していることが多く、賞金を得るために別途クレジットカードや定額小為替などで海外宝くじ(ロトなど)の参加費用を支払うことが条件になっている手口である。これは当選商法と呼ばれており、まるで当選したかのように装い「登録料を支払えば賞金が支払われる」と騙って金をだまし取る詐欺の手口である。 こうした郵便物は、送り主、参加申込書の送付先、海外宝くじの発行元、連絡先の電話番号などが同一国のものではないことが多い(摘発を免れようとしているものと考えられる)。 このような話を信用して参加費用を送金しても、実際に賞金を得ることはなく、海外宝くじに参加しているのかも定かではないばかりか、当該の宝くじ自体が存在しない場合さえある。また、賞金ではなく高級外車などの商品が貰えるとするものもある。 クレジットカードを使った場合、海外宝くじに1回だけ参加したつもりであっても、引き落としが止まらなくなることがある。悪質なものになると知らない間に、身に覚えのない高級ブランド品を購買した事になっていたりもするので注意が必要である。アメリカ合衆国では、富裕層の老人が宝くじを口実にジャマイカのリゾート地に誘い出され、金品を奪われて殺害される事例が発生している。 対処法としては、参加申し込みをしないことや、参加申し込みをしてしまった場合でも直ちに中止し参加費用の送金をしない、クレジットカードで支払った場合はカード会社に連絡して引き落としを止めてもらうなどが考えられる。なお、前述のとおり日本国内から海外宝くじを購入することは法律で禁じられている。
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