海外の工学的土壌分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/16 06:16 UTC 版)
北米での最も一般的な工学的土壌分類体系は統一的土壌分類体系(the Unified Soil Classification System:USCS)である。USCSには三つの主要な分類群がある:(1)粗粒土(礫質土と砂質土);(2)細粒土(例えば、シルトおよび粘土);(3)高有機質土(泥炭と呼ばれる)。これら主要分類群はさらに細分化されている。粒径によって粗粒度は礫質土と砂質土に区別され、さらに"well-graded"とそれ以外の"poorly-graded"に分類される。細粒土はアッターベルグ限界(Atterberg limit)によってシルトと粘土に区別され、そのうえ、それぞれ低可塑性と高可塑性に分けられる。中程度の有機質土はシルトと粘土の細分化を考慮され、乾燥時の塑性特性(とアッターベルグ限界)の変化によって非有機質土から区別される。ヨーロッパ土壌分類体系(the European soil classification system、ISO14688)はUSCSと非常に類似している。異なる点は主に、コードの方法および、シルトや粘土に中間可塑性の分類が追加されている点、そのほか細かい点で異なる。 米国における他の工学的分類体系にはAASHTO土質分類法(American Association of State Highway and Transportation Officials(AASHTO) soil classification system)とthe Modified Burmister systemがある。 地盤工学の完全な土壌分類には色、現地の含水量、その他、USCSコードによって指定されているもの以外の土壌の材料特性を要する。USCSと、そこからさらに追記されている工学的な分類法はASTM D 2487で標準化されている。
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