流域の地理と自然
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/15 00:27 UTC 版)
青衣江は、邛崍山脈の巴朗山と夾金山の間の蜀西営(海抜4,930m)に発する宝興河を源流とする。雅安市宝興県を流れ、飛仙関で天全河、滎経河と合流して青衣江と称するようになる。雅安市、眉山市洪雅県、楽山市夾江県を経て、楽山市の草鞋渡で大渡河に合流する。 飛仙関までの上流は長さ174km、流域面積8,750平方km。飛仙関より下の中下流は長さ142km、流域面積4,147平方km。源流から楽山までの標高差は2,844m。流域のうち東部は低くなだらかな丘陵地帯で、海抜は600mから1100m、河谷はU字型で幅は広くジュラ紀や白亜紀の地層が露出しており地質構造は単純である。西部は流域面積の60%を占め、人口も耕地も少なく森林がほとんどの高山地帯であり、河谷はV字型で急流になっている。地層の多くは古生代にさかのぼり、褶曲の激しい複雑な地質構造である。 流域は亜熱帯で、春は気温変化が激しく、夏は酷暑で雨が集中し、秋は湿度が高く、冬は厳寒で雪は少ない。流域の年平均気温は15度から18度で雨量は多いが、流域内で差が大きく、北の宝興県付近は年平均降水量は790mmと少なく、東の雅安で年1800mm、滎経県で2400mm以上に達する。春は雨が少なく、夏に雨量が集中する。また6月下旬から9月は洪水も多発する。
※この「流域の地理と自然」の解説は、「青衣江」の解説の一部です。
「流域の地理と自然」を含む「青衣江」の記事については、「青衣江」の概要を参照ください。
- 流域の地理と自然のページへのリンク