河原枇杷男とは? わかりやすく解説

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河原枇杷男

河原枇杷男の俳句

ある闇は蟲の形をして哭けり
てふてふや水に浮きたる語彙一つ
天の川われを水より呼びださむ
揚雲雀死より遠くは行きゆけず
月天心家のなかまで真葛原
枇杷男忌や色もて余しゐる桃も
空蟬の両眼濡れて在りしかな
萍の一つは頭蓋のなかにうく
蛇いちご魂二三箇色づきぬ
誰かまた銀河に溺るる一悲鳴
身のなかの逢魔が辻の蛍かな
身の中のまつ暗がりの螢狩り
野菊まで行くに四五人斃れけり
野遊びの二人は雨の裔ならむ
 

河原枇杷男

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/25 10:23 UTC 版)

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河原 枇杷男(かわはら びわお、1930年4月28日 - )は、俳人。本名は田中 良人(たなか よしひと)。兵庫県宝塚市に生まれる。龍谷大学文学部卒。

1954年より永田耕衣に師事し「琴座」同人、1958年高柳重信の「俳句評論」創刊に参加。1984年「序曲」を創刊・主宰(1989年まで)。第3回俳句評論賞、第2回鬣TATEGAMI俳句賞、第4回正岡子規国際俳句賞を受賞。また西宮市大谷記念美術館事務局長などを歴任。代表句に「野菊まで行くに四五人斃れけり」「身のなかのまつ暗がりの螢狩り」「或る闇は蟲の形をして哭けり」など。存在論的な深みを持つ幻想的な句風。句集に『烏宙論』『流灌頂』『蝶座』などがある。

参考文献

  • 長谷川櫂編著 『現代俳句の鑑賞101』 新書館、2001年。



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