沖出古墳とは? わかりやすく解説

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沖出古墳

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/04 01:14 UTC 版)

沖出古墳
所在地 福岡県嘉麻市漆生78番地の1
位置 北緯33度34分47.79秒 東経130度43分17.43秒 / 北緯33.5799417度 東経130.7215083度 / 33.5799417; 130.7215083
形状 前方後円墳
規模 全長約68m
出土品 鍬形石・車輪石・石釧の石製腕飾り、埴輪
築造時期 4世紀後半
史跡 1997年7月25日県指定
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沖出古墳(おきでこふん)は福岡県嘉麻市漆生にある古墳。4世紀終わり頃に築造された全長約68mの前方後円墳で、1997年(平成9年)7月25日に福岡県により史跡に指定されている。

概要

古墳の大きさは全長が約68m、後円部の直径が約40m。墳丘は前方部が2段で、後円部3段、斜面は石で葺かれて、壺形、円筒、朝顔形、家形の埴輪が立てられていた。後円部には、竪穴式の石室が築かれて、割竹形の石棺を納められていた。石室や盗掘坑からは、九州の古墳で唯一、三種類の石製腕飾り(鍬形石・車輪石・石釧)がセットで出土し、九州で2例目となる船の絵が線で刻まれた埴輪も発見されている[1]。石棺は割れた状態で発掘されたので、復元して置かれている。筑豊地方で最古の古墳である。

石室・石棺

割竹形の石棺があったのは後円部で、竪穴式の石室に納められていた。その中に入っていたものは過去に盗まれている。

被葬者

ヤマト(大和)政権と強い結び付きのある人物であったと推測された。

発掘調査

発掘調査は2度にわたって行われた。

  • 第1次発掘調査 昭和62・63年度
  • 第2次発掘調査 平成9・10年度

福岡県史跡指定

古墳は県の史跡に指定されている。

沖出古墳出土品
  • 石製腕飾り(鍬形石・車輪石・石釧)
  • 船の絵が線刻された埴輪 - 九州で2例目

交通アクセス

脚注

外部リンク




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