水門の撤去
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/12 09:27 UTC 版)
中海・宍道湖の淡水化を目的として建設された中浦水門であったが、1988年に淡水化が延期され、2000年8月には淡水化とセットで計画されていた大規模干拓事業が中止。2002年には淡水化事業の中止も決定し、中浦水門は当初の目的を果たさないまま無用の長物となった。さらに、2004年10月、中浦水門の交通上の問題を解消するため水門のすぐ北側に江島大橋が開通。道路橋としての役割にも終止符が打たれた。 2段式のゲートを生かして中海の水質改善のために運用するという提案もあったものの、年間数億円の管理費用もかかることなどから水門の撤去が決定。撤去工事は2005年10月ごろから開始され、2009年3月に撤去工事は完了し、商船三井海事中浦事務所の業務終了式が行われた。その他の施設の撤去を含めた総事業費は約94億円とされている。
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