水質・水温
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/05 07:42 UTC 版)
適正pH8.0。弱アルカリ性の水質を好む。水中には好気性バクテリア(硝化細菌)が必須で、このバクテリアがいないと餌の残りなどの有機物から発生するアンモニアが(クラゲにとって)無害な硝酸塩に分解されない。ただし、硝酸塩も増えすぎるとpH値が下がって水質が悪化するので、pH7.7以下になる前に水換えが必要となる。 濾材に酸素が十分含まれており、アンモニアを発生させれば好気性バクテリアは自然に繁殖する。逆に酸素が不足していると嫌気性のバクテリアが増加し、硝酸塩を有毒な亜硝酸塩に変えてしまう。強制的にアンモニアを発生させるには、先に試験的に魚を1、2匹入れてしばらく飼育するとよい。魚のフンによってアンモニアが発生する。その後、混泳させるとポリプを食べてしまう魚種もいる。他には、市販の好気性バクテリアを使用したり、既にバクテリアが繁殖している状態の砂を敷くなどの方法もある。 本種は特に水温の許容幅が広い種類のクラゲで、プラヌラ、ポリプの適温は5 - 30°Cと幅広く、水温をあまり気にする必要はない。成体は15 - 20°Cくらいの時が最も活発で、30°Cを超えると大部分の個体は死亡してしまう。
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