水晶振動子式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/11 07:37 UTC 版)
水晶振動子式は水晶振動子の表面に選択的に分子を吸着する天然脂質や合成脂質による脂質膜による臭気感応膜を貼り付けた構造をしている。臭気分子が感応膜に吸着すると膜の質量が増加して水晶振動子の共振周波数が低下する。この低下量は吸着したにおい物質の質量に比例することからこの低下量を計測することによりにおい物質の濃度が計測できる。出力が濃度に比例する特徴を有し、この手法は、臭気分子を吸着する脂質膜に人間の嗅細胞と同種の膜を用いることにより、特に有機系の臭気物質について生体の嗅覚特性に近いセンサを実現できる可能性がある。
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