水平測定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/14 03:04 UTC 版)
方位磁針を使用し、山の見える方角から山名を割り出す方法を水平測定という。基本的な測定法は、観測点の現場において、まず磁北と目標の山との角度差を測定し、地図上の観測点に磁北と角度差を記入し、角度差の延長線上にある山に目星を付けるというものである。目分量で測定するため、必ずしも厳密な山座同定が行えるとは限らない。 写真を使用すると、厳密な山座同定が可能となる。まず地図上で、観測点(O点)と名称が判明している2山を結び、その角度(AOB)を測定する。次いで、既に名称が判明している2山(A山とB山)と目標の山(X山)を一緒に撮影した写真を準備し、次に写真上で、名称が判明している2山間の長さ(AB)と、2山と目標の山の間の長さ(AX、BX)を測定する。そしてこのとき、AX/ABで求められた比率を角度AOBに乗し、これで得られた角度をAO線に対して引いて、その延長線上にある山を調べる。例えばAX/ABが2/3となり、角度AOBが30度であれば、乗して得られる角度は20度となるので、AO線から20度の直線を地図上に引き、その延長線上にある山が目標の山である。
※この「水平測定」の解説は、「山座同定」の解説の一部です。
「水平測定」を含む「山座同定」の記事については、「山座同定」の概要を参照ください。
- 水平測定のページへのリンク