水ドラム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/07 15:45 UTC 版)
初期のヤーロウ式ボイラーでは、水ドラムの断面はD字型になっていた。これは水管の取り付けを容易にするために平らな管板と半円上のトラフを組み合わせていたためである。管板はトラフにボルト止めされており、定期検査や水管の清掃の際に分解することができるようになっていた。 D字型断面は、圧力により管板を円弧状に変形させようとする力が働くために、圧力部に理想的な形状とは言えなかった。ボイラー爆発事故の経験から、ボイラー内部の鋭角部も溝状腐食を受けやすいことが分かってきた。 このため、後に製造されたボイラーでは、水管と水ドラムの接合部が曲面状となるために閉止栓で閉塞しにくくなることを承知で水ドラムをより円筒状に近い形状にするようになった。こういった水ドラムでは、両端にマンホールを設けて水管にアクセスできるようになっていた。
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