毒クラゲ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/03 05:14 UTC 版)
ハコクラゲ類は、刺胞動物の中でも毒性が際立って強い種類を多く含んでおり(例えばアンドンクラゲ、ハブクラゲ、Alatina alata など)、「毒クラゲ」として現地の人々や海水浴客から恐れられている。 毒の成分は高分子タンパク質から成る数種類の毒が混合したものであり、クラゲの種類によって成分に多少の差異はあるものの、その多くが非常に高い毒性を持つ。 中でもオーストラリア北部に生息するオーストラリアウンバチクラゲの毒性は強烈で、記録によると1884年以降少なくとも5,567人が本種に刺され命を落としている。 また、オーストラリア近海にはイルカンジクラゲ(Carukia barnesi、Malo kingi )と呼ばれるハコクラゲ類も生息しており、こちらも致命的な毒性を持っている。これらのクラゲに刺されるとイルカンジ症候群と呼ばれる深刻な症状が引き起こされる。
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