殺人の発覚
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/08 03:36 UTC 版)
「足立区女性教師殺人事件」の記事における「殺人の発覚」の解説
事件から26年後の2004年8月21日、元警備主事Wが警視庁綾瀬警察署に自首し、Iの殺害を自供した。なお、Wの自首の動機は良心の呵責ではなく、遺体を隠匿していた元の自宅が道路拡張のための土地区画整理の対象となり、立ち退きを余儀なくされ、死体が発見されることは避けられないと思っての告白であった。 Wの元自宅を捜索したところ、一階和室の床下約1.1メートルから防水シートにくるまれた一部白骨化した遺体やIの所持品がW供述の通り発見され、DNA鑑定の結果遺体はIのものであることが確認された。これにより、IはWによって殺害され、当時一番長い公訴時効の25年を過ぎるまで隠されていたことが明らかとなった。なお、Wは事実の発覚を防ぐため、自宅の周囲にブロック塀や有刺鉄線を張り巡らせ、アルミ製の目隠し等で囲んで外部から遮蔽したり、サーチライトや赤外線防犯カメラを設置するなどしていた。 犯行の詳細については、Wの一方的な証言しかないが、それによれば、校内で肩がぶつかったことから口論となり、騒がれたので逆上して校内で殺害したということである。遺族は被害者について「人と争うことのない穏やかな人だった」として、この供述の信憑性を否定しており、真相は不明である。殺人罪の公訴時効(当時は15年)が成立していたため、Wを殺人罪で起訴することができなかった。
※この「殺人の発覚」の解説は、「足立区女性教師殺人事件」の解説の一部です。
「殺人の発覚」を含む「足立区女性教師殺人事件」の記事については、「足立区女性教師殺人事件」の概要を参照ください。
- 殺人の発覚のページへのリンク