死人宿
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/20 23:37 UTC 版)
2年前に失踪した佐和子が、栃木の山奥にある温泉宿で仲居として働いていることを知った私は、宿に車で向かう。大学で事務員として働いていた佐和子から、上司と反りが合わないと何度も相談された私は、一般的な講釈を繰り返して彼女をなだめるばかりであった。しかし、佐和子の失踪後、事務員たちが上司を相手に訴訟を起こしたことを知った私は、佐和子の助けを求める声に気付いてやれず、説教をしただけだったことを後悔していた。そして、2年ぶりに会った佐和子は、この宿が自殺の名所として知られていることを説明し、温泉の脱衣所に置き忘れられていた遺書を私に渡し、3人の宿泊客のうち誰が書いた遺書なのか突き止めるよう私に依頼する。佐和子の信頼を取り戻すために奔走する私は、ギリギリのところで遺書を書いた人物を突き止める。しかし、それで終わりではなかった。
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