死亡時画像病理診断とは? わかりやすく解説

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死亡時画像診断

読み方:しぼうじがぞうしんだん
別名:オートプシー・イメージング、死亡時画像病理診断、Ai
英語:autopsy imaging

CTコンピューター断層撮影)やMRI磁気共鳴画像法)などで遺体撮影し画像から死因診断検証すること。死亡時画像診断の結果は、死亡診断書死体検案書などの作成にあたって用いられる

死亡時画像診断は、自然死病死遺体適用されることもあるが、特に犯罪医療過誤など、事件性疑われる異状死起こった場合に、死因究明可能にする手段として重視されている。死亡時画像診断で事件性のある異常が見られ場合警察署に対して検視依頼が行われることがある

死亡時画像診断は近年大学病院などの医療現場積極的に取り入れられているが、それまで死因診断および検証は、主に体表所見解剖などに基づいて行われてきた。しかし、死因究明十分に行われていないことが問題とされており、平成21年人口動態統計では、解剖が行われた遺体の数は総数の2.7パーセントに過ぎなかった。

死亡時画像診断は遺体を傷つけずに行うことができることから、通常の病理解剖よりも遺族同意が得やすいことがメリットとして挙げられている。また、解剖と死亡時画像診断を併用することで、解剖単独行った時よりも死因究明精度が高まる場合があるとされている。一方、死亡時画像診断単独では必ずしも精度高くなく、遺体の状態死因によっては、内因死外因死かの判断できない場合がある。

厚生労働省2013年6月成立した死因究明等の推進に関する法律死因究明推進法)」に基づき、「死因究明等推進会議」を設けて、死亡時画像診断の活用推進している。2014年には、子供虐待死見逃しを防ぐ目的で、子供遺体対する死亡時画像診断を本格的に推進する方針示した虐待死ケースでは、遺族中に加害者含まれることが多く解剖承諾得られないことが問題視されてきたことから、遺族同意なしに死亡時画像診断を行う場合ありうるとされている。

関連サイト
オートプシー・イメージング学会
死因究明に資する死亡時画像診断の活用に関する検討会 報告書 - 死因究明に資する死亡時画像診断の活用に関する検討会



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