歴史言語学の方法として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/16 03:06 UTC 版)
内的再構は、同系統(同じ語族や語派である)であるという証明がまだされていない二つの言語同士を比べる際、非常に重要な過程になる。同系統ということは以前のある時点で同じ形であったということなので、内的再構のみで二つの言語の過去の形を構築してみてそれらが同じになれば同系統であることが証明されるし、ある程度似た形であれば同系統である証明に近づいたことになり、逆に似ても似つかないものになってしまったら同系統である望みはほぼ絶たれているという事になる。 ここでもし内的再構を踏まえずに二つの言語の現在の形同士を比べてしまうと、例えば地理的に近い言語同士であるために起こった語彙の借用や文法が似てきてしまうといった、実際に同系統であるかどうかとは関係のない要素も、その類似がゆえに同系統である、という安易な主張の礎になってしまいかねない。
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