歯科治療における血管迷走神経反射
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/17 09:04 UTC 版)
「迷走神経」の記事における「歯科治療における血管迷走神経反射」の解説
歯科治療現場では、治療に対する不安、恐怖、極度の緊張に痛み刺激が加わることで、迷走神経が緊張状態となり発症する全身的偶発症があることが知られており、過去にはデンタル・ショック、神経原性ショック、疼痛性ショック、脳貧血発作、三叉迷走神経反射などと呼ばれていた。本病態は一過性の血圧低下と徐脈の頻度が高い。ショックは「急性循環不全により組織灌流が著明に減少し、細胞機能が障害を受け、最終的には多臓器不全に陥る」と定義される。適切な局所麻酔を行う処置において最も多く発生し、アメリカ合衆国では局所麻酔を行った患者のうち、0.65%に発生したと報告されている。発症頻度は男性に比べて女性の方が高く、若年者でより発症頻度が高い。
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