歯科医師国家試験問題漏洩事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/10 01:06 UTC 版)
「奥羽大学」の記事における「歯科医師国家試験問題漏洩事件」の解説
1999年11月、当時国家試験委員だった日本歯科大学教授らが、奥羽大学歯学部教授の頼みで試験問題を漏洩した。2000年2月、歯学部教授は漏洩した問題を同大歯学部の卒業試験問題に出題し、翌月に国家試験を控えた学生約100人に問題を解かせたうえ、解説した。同年3月の国家試験直前に在学生からの内部告発があり事件が発覚し、事件に関与した教授らは逮捕・起訴される事態となった。なお、国家試験は当初予定していた問題とは差し替えられて実施された。この事件は私立歯科大学の廃止まで議論される大きな問題となったが、現在は過去の事件を繰り返さないためにいくつかの施策を講じ、歯学教育の信頼回復に努めている。 また、2005年3月に国の認めた第三者機関による評価が大学に義務付けられたのを受け、財団法人・大学基準協会が評価結果を公表したが「歯科医師国家試験問題漏洩事件などで、学生の意欲低下を招いた」として、奥羽大学は合否判定保留になった。その後、2007年6月末までに大学側から提出された改善報告書に基づく再評価結果が公表され、「意欲的に改善に取り組んでいることを確認できた」として、大学基準に適合していると認定された。
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