歩留向上剤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/04/25 19:11 UTC 版)
歩留剤(ぶどまりざい。retention aid)ともいい、抄紙過程において、ワイヤー(抄き網)の上に残るパルプ繊維や鉱物系填料の割合(歩留まり)を向上させるために添加される薬品。主に硫酸アルミニウム、ポリアクリルアミドなどのポリマー類、デンプン類が用いられるが、カルボキシメチルセルロース(CMC)や無機のコロイダルシリカを加える方法もある。硫酸アルミニウムは安価で効果が高いが、紙中に残存する硫酸イオンによって紙の酸性度が高まり、長期保存時にはぼろぼろに劣化するなどの問題が生じることがあるため、用途によっては使用が避けられる。
※この「歩留向上剤」の解説は、「製紙用薬品」の解説の一部です。
「歩留向上剤」を含む「製紙用薬品」の記事については、「製紙用薬品」の概要を参照ください。
- 歩留向上剤のページへのリンク