正割法則
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/04 09:27 UTC 版)
電離層に対する電波の入射角を θ {\displaystyle \theta } とする。電波が電離層に対して垂直に入射した場合に ( θ = 0 {\displaystyle \theta =0} ) 反射される最大の周波数(臨界周波数)を f 0 {\displaystyle f_{0}} とすると、電波が電離層に対して斜めに入射した場合には、反射される最大の周波数は f 0 sec θ {\displaystyle f_{0}\sec \theta } となる。正割の関係があることから正割法則(セカント法則)と呼ぶ。 実際には地球が球形であるため sec θ {\displaystyle \sec \theta } の上限があること、電界強度は周波数の4乗に反比例することから、電離層反射による伝播のおおよその距離、および電離層反射を利用できる実用上の上限の周波数が推測される。例えば、50MHz帯でスポラディックE層による異常伝播が発生する確率に対する144MHz帯でスポラディックE層による異常伝播が発生する確率の比は (50/144)4 ≒ 1/69 と見積もりできる。
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