歌の意味
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/03 10:13 UTC 版)
「ワルチング・マチルダ」の記事における「歌の意味」の解説
貧しい放浪者が羊泥棒を働いて、追いつめられて沼に飛び込んで自殺するというストーリーの歌である。 ワルチングは「当てもなくさまよい歩く」という意味で(この曲は、ワルツの三拍子ではない)、マチルダは「寝袋かその他の寝具が束になったもの」である。身寄りのない一人の貧しい放浪者が毛布だけでオーストラリア大陸をさまようという設定である。 歌詞についてはいろいろバリエーションがあるが、その一つの大意は以下の通り。 ある日、陽気なスワッグマン(Swagman, オーストラリア英語で放浪者の意)がビラボン(同じく三日月湖や大きな水たまり、沼の意)のそばに野宿していると、羊が水を飲みにやって来た。どこかの農場主の羊であるに違いないが、あまりにも飢えていた彼は捕まえて食べた。残りの肉はずだ袋に入れて、歌った。「Who'll come a-walzing Matilda with me? 誰か俺と一緒にマチルダワルツ(毛布ひとつで放浪)するやつはいないか。」やがて、3人の警官がやって来た。「お前のその袋の中に、盗んだ羊があるだろう?」。捕まれば縛り首になることがわかっていた彼は「You'll never take ma alive. お前らなんかに、おめおめ生きて捕まるもんか」と言って、沼へと跳びこんだ。 今でもその沼のそばを通れば、幽霊の歌声が聞こえるらしい。「誰か俺と一緒に放浪するやつはいないか?」と。
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