榎戸第1遺跡
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 23:34 UTC 版)
日野町字臼杵の集落西側の、円海山の山裾から伸びる標高85~100mの馬の背状の尾根筋にあり、踏査時に「5地点」「16地点」と呼ばれた範囲を中心とする。縄文時代中期にあたる加曽利E式土器(EⅠ式~EⅢ式)時代の集落が発見され、馬蹄形に分布する26軒の竪穴住居が発見された。同時期土器や石器が出土したが、これに混ざって後期の堀之内式土器も出土した。しかし集落東側の「15地点」と呼ばれた場所は、工事者側に調査の予定を説明していたにも関わらず周囲の地形が削り取られ、物理的に調査不能な状況とされ、放棄せざるをえなかったという。横浜市南部地域であまり発見されていなかった、縄文中期の定型化した集落が確認された貴重な遺跡である。
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