植物からのイソプレン生成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/13 20:54 UTC 版)
「イソプレン」の記事における「植物からのイソプレン生成」の解説
イソプレンは植物の葉緑体内で2-C-メチル-D-エリトリトール-4-リン酸経路(MEP経路、非メバロン酸経路)によって作られる。MEP経路の2つの最終生成物の一つであるジメチルアリル二リン酸 (DMAPP) は、イソプレン合成酵素が触媒する反応によってイソプレンへと変換される。ゆえに、ホスミドマイシンといったMEP経路を妨げる阻害剤はイソプレン形成も妨げる。イソプレンは温度によって劇的に増加し、40 °C前後で最大値に達する。このことから、イソプレンは植物を熱ストレスから防御しているという仮説が提唱されている(後述の熱耐性仮説を参照)。イソプレンの放出はある種のバクテリアでも観察されており、これはDMAPPの非酵素的分解によると考えられている。
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