森の祭りの舞楽と舞児の風習
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「森の祭り」の記事における「森の祭りの舞楽と舞児の風習」の解説
森の祭りには3種の舞楽があり、毎年各町から1名ずつ選ばれる舞児によって奉納される。 乙女の舞……女舞。1924年(大正13年)に始められた。 浦安の舞……女舞。1974年(昭和49年)に始められた。 朝日の舞……男舞。1987年(昭和62年)より始まる。2000年(平成12年)から男舞として舞われるようになった。 森の祭りの舞楽は比較的新しい行事であるため、国の重要無形民俗文化財に指定されている遠江森町の舞楽(小国神社・天宮神社・山名神社の3社で行われる)には含まれていない。 舞児と「舞児還し」 森の祭りの舞楽を奉納する子供を「舞児(まいこ)」と呼ぶ。舞児は毎年各町から1名ずつ選び出され、三島神社で上記の舞楽を奉納する。舞児に選ばれた子供の家では舞児の名前と奉納する舞を大書する看板が立ち、祭りの風物詩ともなっている。舞児の家ではお祝いのムードが高まり、その点では浜松まつりの「初子」に近いようにも見えるが、舞児は毎年各町一人ずつだけであること、誕生祝いではないうえに実際に舞楽を奉納する役を担うことなどから、舞児に選出された名誉の要素が強い。 舞児に選ばれると、祭典の最終日は神社から自宅までの帰り道を歩かずに町の若衆が屋台と肩車で送ってゆく。これを「舞児還し」と言う。舞児還しは1924年(大正13年)、乙女の舞の奉納の際に三島神社の宮司が考案したものとされている。
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