杉村修
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/21 19:16 UTC 版)
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誕生 | 1988年12月13日(36歳)![]() |
職業 | 小説家 |
活動期間 | 2016年[2] - |
ジャンル | SF小説 |
代表作 | 『神話世界のプロローグ』(2019年) |
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杉村 修(すぎむら おさむ、1988年12月13日 - )は、日本の作家。小説家、SF作家。岩手県雫石町出身[1]。
経歴
2016年12月、『注文の多いカウンセラー』が書籍化。小説家デビューを果たす[2]。
2020年、いわて震災小説2020「さよならプレゼント」入選[3][4]。同年、岩手県雫石町をモデルにした架空の町『雫町』を舞台にした短編小説集『雫町ジュークボックス』を出版[5]。地元小説であり、杉村が小説家になる前からの構想が実現した[6]。「雫町」は後の『雫石クトゥルフ神話』構想の基盤となる。
2021年、SF系のWEBマガジンであるAnima Solaris(アニマ・ソラリス201号)にて『流れる季節と優しい時間』が掲載される[2]。同年、岩手児童文学の会の理事に就任[2]。
日本のクトゥルフ神話作家でもあり、2022年、クトゥルフ神話小説では処女作の『幻想とクトゥルフの雫』を上梓[7]。地方新聞社、盛岡タイムスで新聞記事として取り上げられる(18252号)。同年、創土社のクトゥルフ(クトゥルー)神話レーベル、クトゥルー・ミュトス・ファイルズより『アポカリプスエッジ』を出版。
2023年、岩手未来機構のAIR(アーティスト・イン・レジデンス)に参加。掌編小説作品『あの場所でまた逢いましょう』がこの年、同じくAIRに参加した日本画家の手による絵画作品と共に作品集となる。盛岡市、三田ハウスでのAIR2023作品展で発表[8]。
2024年、米国の情報サイト『The book palace』とバイリンガル系アート情報誌『Art Houses芸術家たち 2024 Autumn』に日本のクトゥルフ神話作家・幻想小説家として紹介される。記事には『郷土クトゥルフ神話「虹と影」』、『Like that beautiful flower ~Earthquake disaster~』が共に紹介され、世界観に対して高い評価を得ている[9]。
2025年、1月24日のIBC岩手放送のラジオ番組『ハートフルライフ〜いわて、お話しカフェ〜』で、クトゥルフ神話の設定と雫石町を題材にした書き下ろし童話「光る野菊のあるところ」が朗読される[9]。同年、雫石の郷土文学作品集『雫石と幻想語り』を出版。収録作品には時代小説『私、戸沢十郎政安は二人いた』など雫石に関わる個性的な作品が多く含まれている。同年、5月には米国のWEBサイト『BOOK ZINGO』にて『光る野菊』が英語翻訳化され発表。これは杉村初のクトゥルフ神話作品での米国発表である。さらに『南昌山の思うところ』が、IBCラジオで6月13日より3週にわたって朗読放送される[9]。
作品リスト
著書
- 『注文の多いカウンセラー』(2016年、北の杜編集工房、2022年、ディスカヴァートゥエンティワン、文庫・電子書籍[10])ISBN 978-4-907726-76-8
- 『イーハトーブの風の音に』(2017年、北の杜編集工房、文庫)ISBN 978-4-907726-81-2
- 『神話世界のプロローグ』(2019年、マイナビ出版、電子書籍[11])ASIN B07PM32YW9
- 『始まりのフェルメイユ』(2020年、ボイジャー、電子書籍)ASIN B08F2D89DQ
- 『雫町ジュークボックス』(2020年、ツーワンライフ、文庫)ISBN 978-4-909825-22-3
- 『流れる季節と優しい時間』(2021年、アニマ・ソラリス、掲載[12])
- 『僕と君の左右世界』(2021年、アニマ・ソラリス、掲載[13])
- 『あの綺麗な花のように~震災~』(2022年、ボイジャー、電子書籍、日本語・英語)ASIN B09R6XGWKW
- 『幻想とクトゥルフの雫』(2022年、ツーワンライフ、文庫)ISBN 978-4-909825-35-3
- 『アポカリプスエッジ』(2022年、創土社クトゥルー・ミュトス・ファイルズ)
- 『うぐいすのお宿』(2023年、いわてマガジン9号、コミカライズ原作[14])
- 『クトゥルフと夢の国』(2023年、ツーワンライフ、文庫)ISBN 978-4-909825-43-8
- 『あの場所でまた逢いましょう』(2023年、いわてアートプロジェクト、作品集)
- 『祭―Matsuri―』(2024年、G019サミット、掲載)
- 『郷土クトゥルフ神話「虹と影」』(2024年、デザインエッグ、単行本)
- 『雫石と幻想語り』(2025年、録繙堂出版、単行本)ISBN 978-4-909312-12-9
- 『Glowing Wild Chrysanthemum(光る野菊)』(2025年、BOOK ZINGO、掲載)
アンソロジー
- 『Jigsaw』(2019年、ツーワンライフ)
- 『いわて震災小説2020作品集』(2020年、いわてアートサポートセンター)
- 『物語のゆりかご 第2号』(2021年、岩手児童文学の会)
- 『一本桜の会文芸誌~花風~』(2024年、ツーワンライフ)
ラジオ
- 『光る野菊のあるところ』(2025年、IBC岩手放送『ハートフルライフ〜いわて、お話しカフェ〜』、ラジオ朗読)
- 『南昌山の思うところ』(2025年、IBC岩手放送『ハートフルライフ〜いわて、お話しカフェ〜』、ラジオ朗読)
所属
脚注
- ^ a b 「岩手県雫石町まちおこしセンター」公式 2021年1月24日のツイート、2021年1月24日閲覧。
- ^ a b c d “「杉村修」公式サイト”. SF作家 杉村修のページ. 2021年8月6日閲覧。“『杉村修のサブHP』”. 2023年2月6日閲覧。
- ^ “いわて震災小説2020 選考結果発表”. いわてアートサポートセンター. 2021年8月19日閲覧。
- ^ “杉村修”. 理想書店. 2021年2月2日閲覧。
- ^ “雫町ジュークボックス”. 国立国会図書館オンライン (2021年11月17日). 2022年3月6日閲覧。
- ^ “雫石町をモデルにした新作小説「雫町ジュークボックス」 杉村”. 一本桜の会. 2021年8月6日閲覧。
- ^ “「杉村修」公式サイト”. SF作家 杉村修のページ. 2021年8月6日閲覧。“「新聞・盛岡タイムス2022年5月16日『不思議な世界観描くSF短編集』”. 2022年5月16日閲覧。
- ^ “AIR2023作品展開催”. いわてアートプロジェクト. 2023年11月2日閲覧。
- ^ a b c “「岩手の幻想小説家・クトゥルフ神話作家」杉村修”. 録繙堂出版. 2025年5月30日閲覧。
- ^ “「北の杜編集工房」”. 北の社文庫. 2021年8月19日閲覧。
- ^ “「神話世界のプロローグ」”. マイナビ. 2021年8月19日閲覧。
- ^ “流れる季節と優しい時間”. アニマ・ソラリス. 2021年2月2日閲覧。
- ^ “僕と君の左右世界”. アニマ・ソラリス. 2021年5月31日閲覧。
- ^ “うぐいすのお宿”. いわてアートプロジェクト. 2023年6月6日閲覧。
- ^ “岩手児童文学の会”. 岩手児童文学の会. 2021年2月2日閲覧。
- ^ “メンバー紹介”. 一本桜の会. 2021年2月2日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 杉村修 公式サイト
- 杉村修 (@sugimura_os) - X(旧Twitter)(X)
- 杉村修インタビュー(アニマ・ソラリス)
- 杉村修インタビュー2(アニマ・ソラリス)
- 杉村修のページへのリンク