札所本尊の秘仏化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 14:46 UTC 版)
西国三十三所の札所本尊は秘仏となっているものが多く、秘仏でないのは6番南法華寺(壺阪寺)の千手観音、7番岡寺(龍蓋寺)の如意輪観音、8番長谷寺の十一面観音、25番播州清水寺の千手観音、32番観音正寺の千手観音の5箇所のみとなっている。これらの秘仏の中には、月1回、年1回など定期的に開扉されるものと、数十年に1回しか開扉されないものとがある。 2008年が西国巡礼の中興者とされる花山院の一千年忌にあたることから、同年から2010年にかけて、全札所において順次「結縁開帳」が行われ平素厳重な秘仏として公開されなかった札所本尊も開扉された。以下は、今回の「結縁開帳」にて開扉された札所本尊のうち、前回の公開から半世紀以上を経ていたものである。 10番三室戸寺(千手観音)前回開扉は1925年、18番頂法寺(如意輪観音)前回開扉は1872年、29番松尾寺(馬頭観音)前回開扉は1931年、31番長命寺(千手観音・十一面観音・聖観音)前回開扉は1948年、33番華厳寺(十一面観音)前回開扉は1955年 なお、3番粉河寺の本尊千手観音像は絶対の秘仏で、今回も公開されず、本堂の隣にある千手堂の千手観音像であった。 西国三十三所草創1300年記念事業として、2016年、御開帳された本尊がある。
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