札幌市交通局D1040形気動車とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 札幌市交通局D1040形気動車の意味・解説 

札幌市交通局D1040形気動車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/08 08:08 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
札幌市交通局D1040形気動車
D1041号(保存車)
基本情報
運用者 札幌市交通局
テンプレートを表示

札幌市交通局D1040形気動車(あるいは“D1040形内燃動車”)は、1964年に登場した札幌市電の路面ディーゼルカーである。

概要

1964年(昭和39年)11月に鉄北線増発用として、D1041、D1042号の2両が東急車輛で製造された。

床下に置かれた水平シリンダー直列6気筒水冷エンジン液体式2速自動変速機、2軸駆動の空気ばね台車など、走り装置はD1030形のものを踏襲している。

330形以来の札幌スタイルの集大成とも言える、A820形と同様の、曲面を多用した美しい車体で登場した。前照灯は腰部に2灯となり、前面ベンチレーター方向幕上に移動された。側窓は大きな固定窓の上部に内開きの換気用子窓を持ち、中扉は1400 mm の両開きである。

室内では、大きな窓のため、きちんとした背もたれが設けられず、掛け心地が犠牲となった座席もA820形譲りである。照明カバーは電車に用いられているかまぼこ型グローブではなく、下側のみに乳白色のアクリル板を渡し、側面からは蛍光管が見える、開放型となっている。

警笛が空気笛ではなく、デュアルトーン(和音)の電気笛である点も従来形気動車同様である。

鉄北線北部区間の電化に伴って、全車1971年(昭和46年)10月に廃車された。他形式と異なり電車化されることもなく、短命な車両であった。

英国、モダントラムウェイ誌の札幌市電特集では、世界的にも類を見ない路面ディーゼルカー(同誌)という存在から、新琴似駅前に停車中の姿がその表紙を飾っている。

保存車

D1041号が札幌市交通資料館に保存されている。

主要諸元

  • 全長:13,100mm
  • 全幅:2,230mm
  • 全高:3,210mm
  • 自重:14.5t
  • 定員:90人
  • 出力:130ps
  • 台車型式:東急車輛TS-115



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「札幌市交通局D1040形気動車」の関連用語

札幌市交通局D1040形気動車のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



札幌市交通局D1040形気動車のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの札幌市交通局D1040形気動車 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS