本地仏制定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/13 19:35 UTC 版)
山王三聖には、本地仏として、大宮(大比叡神、東塔)に釈迦如来、二宮(小比叡神、西塔)に薬師如来、聖真子(横川)に阿弥陀如来が、それぞれ定められた。これらの本地仏が定着したのは、浄土教の影響により八幡神(聖真子と同一とされる)の本地仏が釈迦から阿弥陀に変わった11世紀以降と推定される。本地仏の制定について、それぞれの由来には諸説があるが、定説といえるものはないとされる。本地仏の制定は、日吉大社における、本格的な神仏習合の始まりであるともいわれる。 やがて八王子(本地千手観音)、客人(本地十一面観音)、十禅師(本地地蔵菩醍)、三宮(本地普賢菩醍)を加えて山王七社(上七社)となすなど、総本山の威容を整え始めた。そして本地垂迹説によってさらに数を増し中七社、下七社を加えて「山王二十一社」と称した。
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