未消化物の吸収
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/17 10:15 UTC 版)
消化管の上皮層にはバリア機能があるため分子量500程度までの物質を通すとされている。しかし食物アレルギーの原因となる、主にタンパク質である未消化のアレルゲンの分子量は5,000から10万で、実際にはそうした分子量の多い物質も少量は吸収される。正常なラットでFITC-デキストラン(FD-10、分子量9.4万)や卵白アレルゲンのリゾチーム(分子量1.4万)や卵白アルブミン(分子量4.5万)の少量は血中に移行している。人間では、食べた卵の卵白アルブミンと牛乳のβ-ラクトグロブリン(分子量1.7万)の血中への移行について、健康な成人では卵白アルブミンが、健康な子どもでは両方とも血中への移行が確認された。
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