木構造2相コミットプロトコル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/06/10 18:47 UTC 版)
「2相コミット」の記事における「木構造2相コミットプロトコル」の解説
分散システムにおける2相コミットの典型的な改善策として木構造2相コミット(Tree 2 Phase Commit)がある。調整者は通信の木構造のトップ(根)となり、参加者はその木構造上の他のノードとなる。調整者からのメッセージは木構造上を伝播していき、途中のノードに相当する参加者は下位の参加者の応答を集めて上位に渡す。ただし、「停止」メッセージは下位の応答全てを待つのではなく、即座に上位に送られる。 動的2相コミット(Dynamic 2 Phase Commit)は、調整者を予め定めない木構造2相コミットである。最も下位のノード(葉)はトランザクションが完了したときに「合意」メッセージを上位に送り、調整者は早い者勝ちで動的に決定される。動的2相コミットは高速であり、最小時間でコミットを完了できる。
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